音楽理論の音程を表す単位である「度」について。これまでに説明してきた完全音程、長音程、短音程についてまとめます。
ここまでの説明で出てきた完全音程と長音程、短音程について表にまとめます。完全系の度数は1度、4度、5度、8度が、長短系の度数は2度、3度、6度、7度が該当するとのことでした。
完全1度 | 短2度 | 長2度 | 短3度 | 長3度 | 完全4度 | 増4度 | 完全5度 | 短6度 | 長6度 | 短7度 | 長7度 | 完全8度 | |
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2音間の半音数 | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
別名 | ユニゾン 同度 |
トライトーン 三全音 |
オクターブ | ||||||||||
options scale=0.9
options width=624
tabstave notation=true tablature=false
notes C/4 | C-D@-D-E@-E-F-F#-G-A@-A-B@-B/4 C/5 |
options space=10
|
上の表内には半音数が6つの音程の度数を増4度で定めてあります。増4度はトライトーン、または三全音とも呼ばれます。このトライトーンに関しては別ページにてまとめるので、ここでは特に触れません。
図は一番左のC音に対して、完全1度から完全8度までのそれぞれの音程を持つ音符を右側に記してあります。
これまでのページでも触れてきた増音程、減音程についてもまとめておきます。
増音程は完全音程、または長音程より半音1つ分広い音程のことを表します。たとえば、
となります。もちろん、増1度の音程は短2度の音程と同じ(半音1つ分)であり、増3度の音程は完全4度と同じ(半音5つ分)です。このように同じ音程でも名称が異なる音程を異名同音的音程と呼ぶことを度の細分化(完全5度と増5度、減5度の例)のページで紹介しました。
減音程は完全音程、または短音程より半音1つ分狭い音程のことを表します。たとえば、
となります。減4度と長3度はどちらも半音4つ分の音程、減7度と長6度どちらも半音9つ分の音程であり、異名同音的音程です。
完全音程、長音程、短音程と増音程、減音程は以下のように関係づけられます。
減音程 ↔ 完全音程 ↔ 増音程
減音程 ↔ 短音程 ↔ 長音程 ↔ 増音程
2つの音が与えられたとき、それらの音程の度数の求め方もまとめておきます。
以下のページでいくつかの例題を元に度数を求めてみます。