音楽において、音程を表す単位である「度」についてその度数の求め方について、音名を用いた場合の方法を説明します。
度数は、音程を求めたい2音の音名が与えられれば、5線譜を使って音符を埋めなくても即座に求められます。その答えは音名を数えるというものです。2音が与えられた時、一方の音からもう一方の音までの音名を数えるとその数が度数となります。基本的には2音の内で低い方の音からスタートし、高い方の音へ向かって数えていきます。
具体的に例を用いて見ていきましょう。
CからスタートしてEまでの音名を数えます。するとC、D、Eとなり音が3つあります。よって、CとEの度数は3度と分かります。このように、音の数は始めの音(C)と終わりの音(E)も含めて数えます。
DからスタートしてBまでの音名を数えます。するとD、E、F、G、A、Bとなり音名が6つあります。よって、D#とB♭の度数は6度と分かります。このように、始めの音(D#)や終わりの音(B♭)に臨時記号(#や♭、♮などの記号のこと)が付いている場合はそれらを外した音名で数えます。
上と同じ例ですが、キーが違う場合を考えます。それでもやり方は同じで、D、E、F、G、A、Bと音名が6つですから答えも同じく6度です。このように、曲のキーについても関係なく、音名のみを数える対象にします。
右図のように1オクターブ以上離れている時を考えます。この場合でもやることは同じで、音名を数えます。C、D、E、F、G、A、B、C、D、Eなので10個の音名があります。よって度数は10度です。
このページでの度数の数え方のまとめは次の通りです。
度数を知りたい2音の音名を数え、求めたい2音の音名も含めた数がその2音間の度数である。
「度数の求め方」のページの音符で埋める方法でも、このページの音名を数える方法でもどちらの方法で度数は数えてもらって構いません。
ただ、どちらの方法でも度数が分かっただけでは正確な音程を知ったことにはなりません。同じ度数でも、完全音程なのか長音程なのかなど、さらに細分化することで正確な音程を表現することができます。詳しいことは次のページにて説明しています。
(上のページは「度数の求め方」のページの続きになっているので、そちらを一読してからの方が話の流れが分かりやすいと思います。)