パワーコード

リズムギターの基本的なフレーズの1つであるパワーコードについて、その弾き方や弾くときのポイントやコツを説明します。

パワーコードとは

パワーコードは、基本的にルート音(コードで一番低い音)である完全1度、それに完全5度の音を足した2音構成の和音、またはさらにルート音から1オクターブ上の完全8度の音を足した3音構成の和音のことです。具体的な譜面は図1のようなものです。

図1. Cのパワーコード

options scale=0.9 options width=468 tabstave notation=true notes :8 (3/5.5/4) (3/5.5/4) (3/5.5/4) (3/5.5/4) (3/5.5/4) (3/5.5/4) (3/5.5/4) (3/5.5/4) | notes :8 (3/5.5/4.5/3) (3/5.5/4.5/3) (3/5.5/4.5/3) (3/5.5/4.5/3) (3/5.5/4.5/3) (3/5.5/4.5/3) (3/5.5/4.5/3) (3/5.5/4.5/3) | text C

パワーコードの押さえ方

パワーコードの押さえ方は、図2のようになります。

図2-1. 2音構成のパワーコードの押さえ方①

fretboard option frets=8 option width=300 show fret=3 string=5 text=人 fill-color=red show fret=5 string=4 text=薬

図2-2. 2音構成のパワーコードの押さえ方②

fretboard option frets=8 option width=300 show fret=3 string=5 text=人 fill-color=red show fret=5 string=4 text=小

図2-3. 3音構成のパワーコードの押さえ方

fretboard option frets=8 option width=300 show fret=3 string=5 text=人 fill-color=red show fret=5 string=4 text=薬 show fret=5 string=3 text=小

赤色の部分がルート音です。

2音構成のパワーコードでは2種類の方法(図2-1と図2-2)を示していますが、好みで構いません。個人的には人差し指と小指で押さえることが多いです。コードによって押さえるフレット位置は変わりますが、パワーコードの押さえるポジションはこの形ですのでこの形を覚えておくと良いでしょう。


パワーコードのピッキング

パワーコードを演奏するときは、基本的にダウン・ピッキングですべて弾くと良いと思います。ピッキング方向を揃えることで音が整うためです。テンポが速い場合には、オルタネイト・ピッキング(ダウン・ピッキングとアップ・ピッキングを交互に行うこと)でも構いませんが、テンポを考えたときにすべてダウン・ピッキングで弾けそうであればチャレンジしましょう。目安としてはBPM=160くらいの8分音符は、すべてダウン・ピッキングで弾けるようになっておくと良いです。

すべてダウン・ピッキングで弾く場合は、腕全体を振るよりも腕の肘から先を固定したまま手首のスナップを効かせてピッキングすると良いです。手首を固めたまま腕を振るようなピッキングだと力が入り過ぎてしまい疲れてしまうと思います。特にテンポの速ければ速いほど力任せにピッキングしがちになり、その結果として疲れてピッキングのスピードが落ちる、落ちたスピードを元に戻そうとさらに力任せにピッキングしてしまう、という悪循環に陥りがちです。なるべく、右手首がプラプラできるくらいに脱力させておき手首のスナップでピッキングするようにすると、途中でスタミナ切れを起こさず弾ききれると思います。

ミュートにも気を配る

コードを押さえる際にはミュートにも気を配りましょう。今の例のCのパワーコードならば、図3のように6弦のミュートを5弦を押さえている人差し指の先端で、1、2、3弦は人差し指の付け根から第2関節くらいまでのところで触れておけばミュートします。

図3. 不要な弦のミュート

パワーコードの注意点:ミュートに気をつける

ルート音が6弦にあっても同じ

上記までの説明では5弦にルート音がある場合(今の場合はCコードの例)を扱いましたが、6弦にルート音がある場合でも押さえるポジションが1つ上の弦(低音側の弦)に移るだけで、他の部分は同じです。

大抵のパワーコードは5、6弦にルート音がありますが、4弦、3弦にルートを取ったパターンもあります。これらのコードをパワーコードというと違和感があるかもしれませんが、それらの和音の構成はルート、5度、オクターブで同じなので、それらもパワーコードと呼ぶことにします。4弦ルート、3弦ルートのパワーコードについては以下のページを参考にして下さい。

パワーコードその2(4弦ルート) » パワーコードその3(3弦ルート) »

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