ここでは5線譜の読み方について説明します。まずは5線譜に関する基礎的な知識(ト音記号、調号、拍子記号、小節線、1小節)について説明します。
図1のようなものを5線譜と言います。譜面の最初にはト音記号(またはヘ音記号)と共に調号、拍子記号が記されます。それぞれが譜面内でどのように記されているかは図1を参照して下さい。
5線譜の例として2つの図を上では用意しましたが、一方にはト音記号が、もう一方にはヘ音記号が書かれています。これらの違いはその譜面がどの音域を表すかを示しています。ギターやベースの演奏者から見た場合には、大雑把にト音記号が書かれている譜面はギター用、ヘ音記号が書かれている譜面はベース用のものだと考えておけば良いでしょう。
調号はその曲の調が何であるかを表します。調はキーとも言いますので、キーが何であるかを表すと言った方が伝わるかもしれません。調号からのキーの判別は以下のページで説明していますので、そちらも参考にして下さい。
拍子記号はその曲が何分の何拍子の曲であるかを示しています。または1小節に何分音符がいくつ入るかを表します。図1の右側は分数系で4/4と書かれていますが、これは4分の4拍子の曲であることを表します。また図1の左側ではCと書かれていますが、これは4分の4拍子と同じ意味です。拍子記号については別ページにてまとめます。
上の説明に小節という単語が出てきましたが、これに関連してまずは楽譜の中に書かれる縦線について見ていきます。楽譜には以下の図2のようにたくさんの音符が書き込まれますが、ところどころには5線譜を縦に区切る縦線が書かれています。この縦線にはいくつか種類がありますが、これらは曲中でのある区切りを表します。
5線譜内に1本だけ引かれている縦線は小節線と言います。
5線譜内に2本の縦線が引かれている場合、この2本の縦線を複縦線と言います。複縦線は曲中での区切りを表します。たとえば、カラオケなどでイントロ、Aメロ、Bメロ、サビといったものを聞いたことがあるかもしれませんが、曲をイントロやAメロといった部分に区切っているものが複縦線になります。
5線譜内に細い縦線1本と太い縦線1本のセットが引かれている場合、この2本の縦線を終止線と言います。終止線は曲の終わりを表すものですので、譜面の最後にこの線が引かれます。