ここでは5線譜に書かれた音符が何の音を表しているのか説明します。まず5線譜の中でどこにC(ド)の音が書かれるのかを説明した後に、2オクターブ上のC音までを記します。
ここでは5線譜に書かれている音符について、どの音符が何の音を示しているのか、ということを説明していきます。まず、C(ド)の音について覚えましょう。図1に示してある音符がC音になります。5線の第1線の下に部分的な水平線が加えられており、その加えられた線上に音符が書かれています。これがC音になります。
C音のように5線内に書ききれない音を記す場合は5線の外(上または下)に一時的な水平線を書き足し、そこに音符を記すことになります。この一時的に加えられる水平線のことを加線といいます。
次に上記のC音から1オクターブ上のC音までの音(ドレミファソラシド)を記します。それぞれの音が5線内のどこに書かれているのかを把握し、覚えてしまうことが大事です。
図2から分かるように、音符は水平線上、または隣り合った2本の水平線の間に書かれます。どの水平線上に書かれるか、またはどの2本の線の間に音符が書かれるかによってその音符が表している音が決まっています。この音符が水平線上、または2線の間に書かれるということを押さえておくことが大事です。
上の図2に記されている各音を1オクターブ上げたものについても示します。図3の一番高いC音のように加線が1本で足りなければ、加線をさらに書き足していきます。
5線の下の加線は1本加える毎に下第1線、下第2線、...と呼び、5線の上の下線は上第1線、上第2線、...と呼びます。
特に触れていませんでしたが、ここで説明した音符の読み方は調がハ長調(またはイ短調)のとき、キーで言い換えるとキーがC(またはAm)のときの音です。キーがC、Amの時は調号に♯や♭が何も書かれていないので、上述のとおりに各音符の音を覚えてしまえばそれで十分です。一方で、C、Am以外のキーの時は調号に♯や♭が複数現れてくるので、少し複雑になります。
次のページでは調号に♯や♭が現れる場合における音符の読み方を説明します。