オクターブ奏法

ギターの基本的な演奏方法、またはフレーズの一つであるオクターブ奏法の弾き方の説明。

オクターブ奏法のTAB譜例

オクターブ奏法のTAB譜例は図1-1、1-2のようなものです。

図1-1. オクターブ奏法のTAB譜例①

options scale=0.8 options space=5 options width=492 options stave-distance=35 tabstave notation=true notes :16 (3/5.5/3)$.am/bottom.$s(5/5.7/3) (5/5.7/3)$.am/bottom.$ (5/5.7/3)$.a|/bottom.$ notes :16 (5/5.7/3)$.am/bottom.$s(7/5.9/3) (7/5.9/3)$.am/bottom.$ (7/5.9/3)$.a|/bottom.$ notes :16 (7/5.9/3)$.am/bottom.$s(8/5.10/3) (8/5.10/3)$.am/bottom.$ (8/5.10/3)$.a|/bottom.$ notes :16 (8/5.10/3)$.am/bottom.$s(10/5.12/3) (10/5.12/3)$.am/bottom.$ (10/5.12/3)$.a|/bottom.$ | text C text ++,:16,.28,小,小,小,小,小,小,小,小,小,小,小,小,小,小,小,小 text ++,:16,.30,人,人,人,人,人,人,人,人,人,人,人,人,人,人,人,人 options space=40

図1-2. オクターブ奏法のTAB譜例②

options scale=0.8 options space=5 options width=492 options stave-distance=35 tabstave notation=true key=C notes :8 (10/4.13/2)$.am/bottom.$s(9/4.12/2) (9/4.12/2)$.am/bottom.$s(7/4.10/2) notes :8 (7/4.10/2)$.am/bottom.$s(5/4.8/2) (5/4.8/2)$.am/bottom.$s(3/4.6/2) text C text ++,:8,.28,小,小,小,小,小,小,小,小 text ++,:8,.30,人,人,人,人,人,人,人,人 options space=40

どちらの例もポジションを押さえる際に人差し指と小指を使っています。例①の方については人差し指と薬指でも構いません。

オクターブ奏法はその名の通り、鳴らす2つの音の音程が1オクターブとなっています。つまり、「ドと1オクターブ高いド」や「レと1オクターブ高いレ」を一緒に鳴らす奏法がオクターブ奏法なのです。オクターブ奏法のポジションは、それ自体が1オクターブの音程にある2音のポジションになっているので、オクターブ奏法のポジションのを覚えておくと便利です。
例えば、ある音の1オクターブ上、または1オクターブ下の音を知りたい場合があったら、オクターブ奏法を思い出せばそのポジションがすぐ分かるというわけです。


オクターブ奏法の弾き方のコツ

オクターブ奏法は弾く弦の間に弾かない(鳴らさない)弦があるので、その弾き方に戸惑うことも多いでしょう。オクターブ奏法の弾き方のポイントは以下の2点です。

  • 右手はコードストロークのように思いきりよく弾く
  • 左手は指をフルに使って不要な弦をミュートする

右手はコードストロークのように思いきりよく弾くこと

オクターブ奏法は上記の通り、鳴らす弦と鳴らさない弦が交互にあるため、ピッキングの際に都合よく鳴らす弦のみにヒットさせることはできません。したがって、オクターブ奏法での右手の使い方は細かいことは考えずに、コードを弾くときのように思い切り良く全弦に当てるイメージでストロークしましょう。

ここで問題になるのが不要な弦のミュートです。上記のようにストロークすると不要な弦にもピックが当たるので、何も対策をしないとそれらの音も混ざってしまいます。そこで左手をうまく使ってミュートすることが大切です。

左手で不要な弦をミュート

ミュートのポイントの1つ目は押弦している指の使い方です。例えば図1-1の場合、人差し指の指先で6弦に触れておきミュート、人差し指の腹から付け根辺りまでを使って1〜4弦に触れさせてそれらをミュートします。さらに小指の腹なども使って2弦のミュートの補助を行えばより効果的でしょう。図1-2ならば、人差し指の指先で5弦をミュート、腹から付け根辺りまでを使って1〜3弦をミュートし、小指の腹などで1弦をミュートすれば良いです。

空いている中指も使う

上記だけでは人差し指が3、4弦を押さえる場合のオクターブ奏法の際の5、6弦のミュートにあまさが残ります。そこで中指をそれらの弦のミュートに使いましょう。左手の中指はオクターブ奏法ではほぼ空きになると思いますので、そこで図2のように中指を伸ばして5、6弦に触れさせて5、6弦のミュートをします。これはパワーコードその2(4弦ルート)のページでも触れているので、そちらのページも一読ください。

図2. 中指を使って5、6弦をミュート

オクターブ奏法時のミュート

スライド時は左手の形を保つ

オクターブ奏法は上記の譜面の例のようにスライドを併用したフレーズであることがよくあります。このようなスライドを含んだオクターブ奏法では、スライド時に弦を押さえている左手の形を崩さないように意識しましょう。左手の形を保ちながらスライドさせれば、自然と次の音を押さえることになるはずです。これによって、ポジションが変わる毎に「人差し指は5弦5フレットを押さえて、小指は3弦7フレットを押さえる」というような確認作業をしなくて済むのです。

スライド時に左手の形を保つようにするということは、左手に意識を集中させることになります。右手に意識を向けなくていいのかと不安になるかもしれませんが、上で左手のミュートを細かく行っていた理由はここにあります。左手だけでミュートが完璧であれば、右手は細かいことを考えずにストロークするだけでよく、右手は細かいことを考えなくて良いから、左手に集中できるのです。どんなオクターブ奏法のポジションでも、右手で全弦をストロークしたときに必要な弦しかなっていない、という状況にできるまで入念に練習しましょう。

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