3弦ルートのパワーコードはそのままでは弾きづらいところがあります。このような場合は4弦ルートのパワーコードに置き換えると弾きやすくなります。ここではその具体的な方法について説明します。
まずは具体的な置き換え例を見てみましょう。
各図の1小節目が3弦にルート音があるコードのTAB譜、2小節目がそれを4弦ルートのコードに置き換えたものです。5線譜を見れば分かるように、どちらの譜面も同じ音を表しています。弾いてみると分かるように、4弦ルートのコードの方が弾きやすいと思います。
ここから上の例を元にして、コードの置き換え方を具体的に見ていきましょう。コードの置換えの手順は以下のような流れになります。
3弦の音は以下のルールに従って4弦での音に置き換えることができます。
3弦の音はそのフレット位置を +5 したフレット位置を4弦で押さえる。
上の例のAコードを考えると、元のコードを表す左側の図では3弦は2フレットを押弦しています。これを4弦での音に置き換える場合は、4弦の7フレットを押弦すれば良いということになります。
同様にCコードの元のTAB譜では、3弦は5フレットを押さえます。これを4弦での音に置き換える場合は、4弦の10フレットを押さえれば良いということになります。
2弦の音は以下のルールに従って3弦での音に置き換えることができます。
2弦のフレット位置を +4 したフレット位置を3弦で押さえる。
上の例のAコードを考えると、元のコードを表す左側の図では2弦は5フレットを押弦しています。これを3弦での音に置き換える場合は、3弦の9フレットを押弦すれば良いということになります。
同様にCコードの元のTAB譜では、2弦は8フレットを押さえます。これを3弦での音に置き換える場合は、3弦の12フレットを押さえれば良いということになります。
1弦の音は以下のルールに従って2弦での音に置き換えることができます。
1弦のフレット位置を +5 したフレット位置を2弦で押さえる。
上の例のAコードを考えると、元のコードを表す左側の図では1弦は5フレットを押弦しています。これを2弦での音に置き換える場合は、2弦の10フレットを押弦すれば良いということになります。
同様にCコードの元のTAB譜では、1弦は8フレットを押さえます。これを2弦での音に置き換える場合は、2弦の13フレットを押さえれば良いということになります。
上記をまとめると以下のようになります。
ポイントは2弦を3弦に置き換えるときにずらすフレット数は4つ分だということです。他の2本の弦は5フレットですから、ここだけ気をつけて下さい。