セーハコード(バレーコード)

ギターでコードを演奏する際にセーハ(バレー)と呼ばれるテクニックを用いて弾くコードのことをセーハコード(バレーコード)と呼びます。セーハコードは慣れてくれば簡単ですが、ギターを始めたばかりの頃は躓きやすい部分の一つです。ここではセーハコードの弾き方、コツについて説明します。

セーハコード(バレーコード)とは

セーハコードはバレーコードとも呼ばれ、そのコードフォームを押さえる際にセーハというテクニックを使うことからこのように呼ばれます。呼び方については人の好みですが、主流なのは「セーハ」でしょう。当サイトでも「セーハ」で統一することにしています。

セーハとは

セーハは主にコードを弾く際の弦の押さえ方に関するテクニックの1つで、1本の指で複数の弦を押さえることをセーハと言います。その例を見てみましょう。

図1-1. セーハコードの例 : Fコード

options scale=0.9 tabstave notation=true key=F notes (1/1.1/2.2/3.3/4.3/5.1/6) (1/1.1/2.2/3.3/4.3/5.1/6) (1/1.1/2.2/3.3/4.3/5.1/6) (1/1.1/2.2/3.3/4.3/5.1/6) | text F

図1-2. Fコードの押さえ方

fretboard option frets=5 option width=300 show fret=1 string=1 text=人 fill-color=red show fret=1 string=2 text=人 fill-color=red show fret=1 string=3 text=人 fill-color=red show fret=1 string=4 text=人 fill-color=red show fret=1 string=5 text=人 fill-color=red show fret=1 string=6 text=人 fill-color=red show fret=2 string=3 text=中 show fret=3 string=4 text=小 show fret=3 string=5 text=薬

図1-1は「F」と言うコードのTAB譜です。図1-2にはFコードの押さえ方を示しました。Fコードは1〜6弦まですべての弦を押さえる必要があるコードで、ギターを始めたばかりの方にとって難度の高いものになるでしょう。

このFコードを押さえるポイントが上で述べた「セーハ」になります。


Fコードのセーハ

Fコードを押さえる場合は図1-2 に示している通り、まず1フレットのすべての弦を人差し指で押さえます。人差し指をしっかり伸ばして、1フレット上で1〜6弦のすべてを押さえます。このように複数の弦を1本の指でまとめて押さえるテクニックがセーハです。

1フレット全弦をセーハしたら、あとは図1-2のように中指、薬指、小指を使って3弦2フレット、4弦3フレット、5弦3フレットを押さえましょう。コードフォームを押さえることができたら、弾いてみて下さい。

綺麗に鳴らない場合

Fコードはギター初心者の最初の壁として有名で、セーハが難しいというのがつまづく理由の1つでしょう。Fコードが綺麗に鳴らない場合は、まずどの弦が鳴っていないのか、コードを押さえたまますべての弦を1本ずつピッキングして確認してみましょう。以下では、Fコードが綺麗に鳴らない場合の対処方法を3つのケースに分けて紹介しようと思います。

  • 6弦が鳴っていない場合
  • 5, 4, 3弦が鳴っていない場合
  • 2, 1弦が鳴っていない場合

6弦が鳴っていない場合

この場合は、人差し指が6弦をしっかり押弦できているか、また5弦を押弦している薬指が6弦に触れていないか確認しましょう。6弦を押弦できていない場合は、しっかり弦を指先でとらえることに気をつけます。 一方で6弦に薬指が触れてしまっている場合は、せっかく押さえている6弦を薬指がミュートしてしまっているので、5弦に対して薬指をしっかり立てて押弦し、薬指が6弦に触れないように気を付けましょう。

5、4、3弦が鳴っていない場合

この場合は、各弦を押さえている中、薬、小指が隣の弦に触れていないか、それぞれの弦をしっかり押さえられているか、ということを確認します。各弦を押弦する際にしっかり指を立てることを意識することが大切です。

2、1弦が鳴っていない場合

この場合は、セーハしている人差し指の付け根付近で1、2弦をしっかり押弦できてるか確認します。指の付け根辺りに力を入れるように意識すると改善すると思います。また、3弦を押さえている中指が2弦に触れてミュートしてしまっていないか、ということも確認しましょう。

図2-1. 人差し指のポイント

Fコードのセーハは人差し指の指先と付け根付近に力を入れる

図2-2. 指を立てて押弦

3、4、5弦を押さえる各指は指を立てて押弦する

全体的なアドバイス

セーハコードを弾く際のコツとしては、セーハしている人差し指の先端と付け根付近にしっかり力を入れるということを意識すると比較的楽に弾けると思います。セーハに使う人差し指は、(Fコードの場合は)6本すべての弦を押さえなくてはならないと思いがちですが、実際はその必要はありません。セーハしている人差し指の6、2、1弦に当たる部分のみに集中して力を入れるようにすると楽になります。3、4、5弦は各弦に対して指が1本ずつ与えられているので、セーハしている人差し指はこれらの3、4、5弦を押さえることに集中しなくていいのです。そのためFコードを弾く際にセーハする人差し指は、6弦に当たる指の先端部分と1、2弦部分に当たる指の付け根部分のみに意識を集中させるようにしてみましょう。


セーハコードの例2つ目(Bコード)

ギター初心者の壁として有名なFコードをこのページでは扱いましたが、個人的にもう1つの壁がBコードだと思います。ギター初心者にとって、Bコードの形はFコード以上に押さえ方に悩むものだと思います。そこでセーハコードの2例目として、以下のページでBコードについてその弾き方を考えたいと思います。

セーハコード(バレーコード)その2 »

図3. Bコード

options scale=0.9 tabstave notation=true key=B notes (4/2.4/3.4/4.2/5) (4/2.4/3.4/4.2/5) (4/2.4/3.4/4.2/5) (4/2.4/3.4/4.2/5) | text B

サイト内ページ検索

inserted by FC2 system