TAB譜の読み方その3(各演奏記号について)

TAB譜には弦を押さえるポジションだけでなく、様々な演奏記号などもたくさん書かれています。その記号の意味が分からないと、どういう演奏方法を指示されているのか分からないので、困ってしまいます。このページではTAB譜に書かれる様々な演奏記号の意味について説明します。

TAB譜の演奏記号

ここではTAB譜で用いられる演奏記号の中でもよく見かけるものを説明します。TAB譜の基本的な見方については以下のページで説明しているので、そちらも参考にして下さい。

TAB譜の読み方(基本事項) TAB譜の読み方その2(数字の縦並びと横並び)

記号 名称 説明 TAB譜の例
H ハンマリング・オン
(ハンマリング)
指定のフレットを指で叩いて音を出す。図では、7フレットを弾いた後、9フレットを叩くことで音を出す。
options scale=0.9 options width=320 tabstave notation=true key=C notes :8 7h9/3 9p7/3
P プリング・オフ
(プリング)
指定のフレット上の弦を指で下方向にはじくようにして弾く。図では9フレットを弾いたときに7フレットも同時に押さえておき、押さえている9フレット上の弦を指で下方へはじくようにして弦から指を離すことで音を鳴らす。
tr トリル 指定のフレット間を指定の音の長さ分ハンマリングとプリングを繰り返す。
S スライド 図ではsl.と表記されているが、Sのみの方がスコアなどでは一般的。指板上を指をすべらせて音をつなげる。
options scale=0.9 options width=320 tabstave notation=true key=C notes :8 7s9/3 9s4/3
g グリッサンド
(グリス)
スライドと同様に弦上で指をすべらせて音をつなげるテクニックですが、スライドと違いグリッサンドは音の始点、または終点がはっきりしないもののことを言います。スライドは例えば7フレットから9フレットへ、9フレットから4フレットへ、というように音の始めと終わりがハッキリしていますが、グリッサンドの場合は例えば7フレットから適当な高さの音まで上昇するようにスライド、適当な音の高さから7フレットまで上昇してくるようにスライド、というように始めの音や終わりの音がハッキリしない場合に用いるものです。
C チョーキング
(ベンド)
弦を引っ張りあげることで音程をあげる。Cの手前にHや数字がついたりするが、Hは「Half」のことで「半音」を表す。つまり、チョーキング時の音程をどのくらい変化させるかを表す。
options scale=0.9 options width=320 tabstave notation=true key=C notes :8 8b10/2 8b9/3 8b10v/2
U アップ チョーキングした状態で弾くことを表す。チョーキングとの違いは音程をあげるタイミング。チョーキングは弦を弾いて音を鳴らしてから音程をあげるのに対し、アップはあらかじめ弦を引っ張りあげた状態を作り、その状態で弾いて音を出す。
D ダウン これは単体では用いられず、チョーキングやアップと共に用いられる。チョーキングやアップした後の音程を元に戻す、という意味。したがってダウンの前にチョーキングやアップがない場合ダウンもない。
vib. ビブラート vib.という文字が入っていることもあれば、曲線のみで表記されていることもある。ここでは、曲線と文字の両方を表記しておいた。ビブラートは音を揺らすことであり、やり方はチョーキングとダウンを繰り返すことによってビブラートを得る。

サイト内ページ検索

inserted by FC2 system