レギュラーチューニング

ギターのチューニングについて、ここではレギュラーチューニングの具体的なやり方を説明します。チューニング方法としてはいくつかの手段がありますが、ここではチューナーという機械を用いた方法で説明します。

レギュラーチューニングはチューニングの一種

ギターのチューニングに関する基礎的な事柄についてはチューニングの基礎事項のページで説明しました。また、そのページではチューニングにはいくつかの種類があり、そのうちの一つにレギュラーチューニングというものがあること、レギュラーチューニングはギターの各弦の開放音を6弦から順に E - A - D - G - B - E の音に合わせることだということを説明しました。ここでは、このレギュラーチューニングのやり方を具体的に説明していきます。

チューナー

チューニングの方法はいくつかありますが、このページではチューナーという機械を用いた方法を説明します。おそらく、今から始める方の大多数の方がギター購入と同時にチューナーも購入していると思うので、特に問題はないかと思われます。

チューナーの色々

一言にチューナーと言っても色々なものがあります。図1-1のようなタイプはギターの初心者セットなどにも付属していたりするもので、コンパクトな作りですが機能はキチンとしているので最初のうちは十分だと思います。内蔵マイクも付いているため、アコースティックギターのチューニングも可能です。

他にも図1-2のようなものもあります。こちらは少し値が張るものですが、その分様々な場面で使い勝手が良いです。特にライブ等を行う場合は図1-2のようなタイプは便利です。図1-1のタイプは電池で動くものですが、図1-2は専用のアダプタを必要とします。その代わり、その専用アダプタからの電源を同時に接続されている他のエフェクタへ与えることができるので、エフェクタをいくつか繋ぎながらチューナーも繋いでおくようなことも可能です。

ここでは個別のチューナーの性能についてはこれ以上の説明はしませんが、別ページにて機材の紹介も兼ねてより詳しく説明しますので、興味があればそちらも参考にして下さい。

図1-1

図1-2


具体的なチューニングのやり方

ここからはチューナーを用いたチューニング方法の具体的な説明を行っていきます。用いるチューナーは図1-1のタイプのものとします。図1-2のタイプでもほとんど同じですので、そちらの場合でも参考にして下さい。また図1-1のタイプのものは内蔵マイクがあるため、アコースティックギターのチューニングも可能ですので、アコースティックギターのチューニングの場合にも以下を参考にして下さい。

Step.1 ギターとチューナーをシールドで繋ぐ

まずエレキギター本体とチューナーをシールドで接続します。ここで、シールドとはギターとアンプやその他の機材を接続するためのケーブルのことを言います。アコースティックギターの場合はこの部分は関係ありません。

Step.2 チューナーの電源を入れる

ギターとチューナーを繋いだら、チューナーの電源を入れます。

Step.3 チューナーのモードを『ギター(Guitar)』に設定

図1-1のチューナーはベースと兼用のもので、ギターだけでなくベースのチューニングも可能なものです。このようなチューナーには必ず『モード』を選択することができます。図1-1のチューナーならばモードとして『ギター』または『ベース』を選択できます。
ここではギターのチューニングを行うので、モードをギターに設定します。図1-1のチューナーならば『G/B』と書かれているボタンを押すことでモードを切り替えられます。どちらのモードが選択されているかは、チューナーの画面右上に表示されているはずなので、その部分を見て確認します。

ここから以下でギターをチューニングしていきます。上でも説明したとおり、6弦から順に E - A - D - G - B - E の音になるように合わせます。

Step.4 6弦の開放音を E の音に合わせる

まずは6弦をチューニングします。フレットをどこも押さえずに6弦を弾くとチューナーが反応すると思いますが、普通はチューニングできていないためにチューナーにはデタラメな音(文字)が表示されます。ここで、チューナーに 6E と表示されるように6弦に対応しているペグを回します。この際にペグを急激に回さないように注意して下さい。ペグを少し回しただけでも音は変化するので、あまりに急激な変化を与えるとその変化を読み取れない、または見逃す場合があります。また、ペグを急に締めてしまった場合には弦が切れてしまう恐れもあるので、慣れないうちはゆっくりとペグを回すようにして下さい。

最初はペグを緩める方向(反時計回り)に回してみて、うまくいかないようなら今度はペグを締める方向(時計回り)に回してみて下さい。

アコースティックギターの場合でも上記の説明どおりにチューニングを行うことができますが、注意点として、アコースティックギターの場合はギターの音をチューナーの内蔵マイクで拾うことになります。そのためマイクの感度やギターとチューナーの距離、周囲の雑音などの影響でチューナーが中々反応しない場合があります。そのようなときは、ギターとチューナーを近づけたりして、チューナーの内蔵マイクがギターの弦の音を拾えるように工夫してみて下さい。

Step.5 5弦の開放音を A の音に合わせる

6弦のチューニングができたら次に5弦をチューニングします。6弦のときと同じように、まず5弦をフレットをどこも押さえずに弾いてみるとデタラメな音が出ると思います。ここで、チューナーに 5A と表示されるように5弦に対応しているペグを回します。

Step.6 4弦の開放音を D の音に合わせる

次に4弦をチューニングします。行うことは5、6弦のときと同じですので以降では説明の大部分を省略します。チューナーには 4D と表示されるようにペグを回して下さい。

Step.7 3弦の開放音を G の音に合わせる

次に3弦をチューニングします。チューナーには 3G と表示されるようにペグを回して下さい。

Step.8 2弦の開放音を B の音に合わせる

次に2弦をチューニングします。チューナーには 2B と表示されるようにペグを回して下さい。

Step.9 1弦の開放音を E の音に合わせる

最後に1弦をチューニングします。チューナーには 1E と表示されるようにペグを回して下さい。

Step.10 すべての弦についてもう一度確認する

1弦までチューニングが完了したら、念のためにすべての弦のチューニングを確認するようにして下さい。これは特にギターの弦を新しく張り替えた時などには必ず行って下さい。なぜなら、状態の新しい弦は伸び縮みしやすいので一度チューニングしただけではすぐに音が狂ってしまうからです。特に張り替えた直後はチューニングした直後でも狂います。そのため最後に念押しの確認を行うように習慣づけるようにして下さい。


他のチューニング方法

以上でチューナーを用いたギターのチューニング方法についての説明は完了になりますが、チューニングのやり方はチューナーを使わずに行うことも可能です。この場合でも最低限必要なものとして音叉がありますが、音叉だけあればチューニングできるので手軽ではあります。その一方でチューナーを使った場合よりもやや面倒ではあるので、慣れないうちは苦労するかもしれません。以下のページでは、その音叉を用いたギターのチューニング方法について説明します。

レギュラーチューニング(音叉使用) »

サイト内ページ検索

inserted by FC2 system