ギターの各部分の名前についての説明や役割などを説明します。これらを知らなくてもギターを弾くことはできますが、ギタリストであるならば少なくともこの程度の知識は持っておくべきでしょう。
ネックの色々な部分に差し込まれている金属バーのことをフレットバーと言い、隣り合うフレットバーの間のことをフレットと言います。この2つは厳密に区別されることは少なく、両方の意味で単にフレットと言う方が多いです。
ネック上のフレットバーがある位置は均等にはなっていないので、ネック側に近いフレットほどフレット1つ分の間隔が広く、ボディに近くなるほど狭くなります。その理由は音の高さと弦の長さとが関係しているからですが、ここでは詳しいことは触れません。
特定のフレットにあるマークのことで、大抵の場合は3、5、7、9、12、15、17、19、21、24フレットにあります。特に12、24フレットにはポジションマークが2つ付けられます。 ポジションマークは弦を押さえる際のポジションの指標になります。
図はシンプルな丸がマークされてますが、 メーカーやギターの種類によっては工夫を凝らしたものもあります。
弾いた弦の振動を拾って音にする部分で、中にはコイルに巻かれた磁石が入っています。
ピックアップは主にシングルピックアップとハムバッキングピックアップの2種類に分類できます。それぞれの略称として「シングル」、「ハム」というのが一般的に用いられます。また、ボディ内でのピックアップの呼び方の分け方は、ヘッドに近い方のピックアップから順に「フロントピックアップ」、「センターピックアップ」、「リアピックアップ」と呼び分けます。
図のギターであれば、フロントおよびリアピックアップがハムバッキングピックアップ、センターピックアップがシングルピックアップとなっています。
浮かせる(フローティングする)ことができる。 主に、シンクロナイズドトレモロブリッジと、フロイドローズブリッジがあります。
ブリッジの横の穴に挿し込んで使う棒のこと。アーミング奏法を行う際に使う。
トレモロバーをボディ側へ押し込んだり、その逆へ引っ張ることでブリッジを上下に動かせる。これによって弦の張力が変化させて音を揺らす奏法のこと。
弾いた音はピックアップで拾われてアンプで出力させるが、その際の音を拾うピックアップを切り替えることができる。3way、5wayなどある。
図のギターは5wayであり、ヘッド側から順にフロント → フロント+センター → センター → センター+リア → リア、と切り替えることができる。
ギターのボリュームやトーンを操作できるノブ。一般的に手前(弦に近い側)がボリュームノブで、他はトーンノブである。
ボリュームはギターの音量を、トーンは音の音色を操作できる。
トーンノブは図では一つだが、2つ3つ付いているものもあり、その場合ピックアップごとに ノブが割り当てられている。