弦の押さえ方(弦を綺麗に鳴らすコツ)

ギターの弦の押さえ方の説明をします。ギターの弦はただ押さえるよりも、押さえるフレット内の位置を意識すると弦を弾いた時に綺麗な音を鳴らすことができます。フレット内のどの辺りを押さえれば綺麗な音を鳴らせるのかを説明します。

Cコードを押さえてみよう

まずはCコードと呼ばれるコード(和音)を押さえてみましょう。図1がCコードのTAB譜、図2には指板上の指のポジションを記しました。

Cコードのポジションを押さえることができたら、弾いてみましょう。5弦から1弦までがジャ〜ンと奇麗になれば綺麗に弦を押さえることができています。もし綺麗に鳴らなかった場合は、以下の3点について意識を向けてみましょう。

  1. 2、4、5弦を押さえている各指は弦に対して立っているか
  2. 2、4、5弦を押さえている各指が1、3弦に触れていないか
  3. 2、4、5弦を押さえている各指のフレット内での位置はボディ寄りかどうか

それぞれの事について、以下で詳しく考えていきましょう。

図1. CコードのTAB

options scale=0.9 options width=320 tabstave notation=true key=C notes :q (3/5.2/4.0/3.1/2.0/1) $.C/top.$ (3/5.2/4.0/3.1/2.0/1) (3/5.2/4.0/3.1/2.0/1) (3/5.2/4.0/3.1/2.0/1) |

図2. Cコードの指板図

fretboard option frets=5 option width=300 show fret=0 string=1 show fret=1 string=2 text=人 show fret=0 string=3 show fret=2 string=4 text=中 show fret=3 string=5 text=薬

弦に対して指を立てる

弦に対して指を立てて押さえることは、上の1.と2.の両方に関連します。まずは図A、Bを見て下さい。

弦の基本的な押さえ方は、図Aのように指を弦に対して立てて指先で弦を押さえることです。図Bのように指を指板に寝かせるような形で指の腹で押さえてしまうのはNGです。なぜ図Bの形はダメなのか、その理由は次の通りです。

図Bのように指板に対して指を寝かせてしまうと弦を押さえている指が他の弦に触れてしまい、その結果として他の弦の振動を妨げてしまうことになります。すると本来鳴らすべき弦が鳴らない、または違う音が出てしまう、等といったことが生じる可能性があります。今回のCコードであれば、例えば2弦1フレットを押さえている人差し指について考えてみると、人差し指を寝かせて2弦1フレットを押さえてしまうと人差し指の指先の腹から第1関節辺りが1弦に触れてしまいます。1弦は開放弦を鳴らすべきですが、これに人差し指が触れてしまっていては振動が妨げられてしまうので、鳴るわけがありません。

このように、弦に対して「指を立てる」ということは綺麗な音を鳴らすために重要なポイントの1つです。

ギターの弦の押さえ方:良い押さえ方 ギターの弦の押さえ方:悪い押さえ方

他の弦に触れてしまう方が良い時もある

上では弦を押さえている指は他の弦に触れてはならない、という主旨のことを書きましたが、状況によっては押さえている弦以外に触れてその振動を妨げる方が良い時もあります。例えば、ギターソロのようにメロディを弾いていく場合がそのような時です。ギターソロのようなリードギターを弾く場合は主に単音で弾いていくことが多いですが、このようなときは押さえている弦以外は鳴って欲しくありません。そんなときにワザと押さえる弦以外の他の弦に指を触れさせておき、勝手に他の弦が鳴ることを防ぐことがあります。

このように不要な弦が鳴らないようにすることを「ミュートする」と言います。


ボディ寄りを押さえる

弦を押さえている指のフレット内の位置は、できるだけボディに近いところを押さえるようにします。

図は弦を押さえている指がフレット内のどの位置にあるかを表したものです。図の中でNGと書かれている位置は弦がビリつきやすく、音が綺麗に出ない場合が多いです。その点、フレット内でボディに近いとこを押さえると弦がビリつくこと無く綺麗に鳴ってくれます。そのため、弦を押さえる時はフレット内でボディに近い位置を押さえることを常に意識しておきましょう。

ギターの弦の押さえ方:フレット内での指の位置

まとめ

弦を押さえる時は以下のことに意識を配ると綺麗に弾くことができます。

  1. 弦に対して指を立てる
  2. 鳴らすべき弦に指を触れないように気をつける
  3. 押さえるポジションのフレット内ではボディ寄りの位置を押さえる

ギターを始めたころは弦が指に食い込み痛いかもしれませんが、弾いていくうちに指の皮が硬くなり痛みを感じなくなります。最初は辛いですが、根気よく練習しましょう。

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