オルタネイト・ピッキングその2(インサイド・ピッキング)

弦移動を含むオルタネイト・ピッキングにはインサイド・ピッキングとアウトサイド・ピッキングの2種類のピッキングが出てきます。この2つの内、ここではインサイド・ピッキングに関してその弾き方やコツを考えます。

弦移動を含むオルタネイト

前ページ「オルタネイト・ピッキング」で紹介したフレーズはピッキングする弦がすべて同じ弦であるようなものでした。しかし、一般的には同じ弦であることはあまり無く、弦移動を行う必要があるような複数の弦を用いたフレーズであることが多いです。弦移動を含むフレーズをオルタネイトで弾く場合、ピッキングに対する意識をしっかり持っていないとミスをしてしまうことも多いです。

オルタネイトで弦移動を行う場合は、その状況によって以下の2種類のピッキングが現れます。

  • インサイド・ピッキング
  • アウトサイド・ピッキング

これら2つのピッキングの内、このページではインサイド・ピッキングについて詳しく見ていきます。


インサイド・ピッキング

まずは以下の譜面を見て下さい。図1は1、2弦を用いた下降フレーズです。譜面の中に赤線が引かれている部分がありますが、ここがインサイド・ピッキングを行う部分です。インサイド・ピッキングは2本の弦の内側をピッキングする弾き方で、これを図解したものが図2となります。

図1. インサイド・ピッキングの譜面例

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ありがちなミス

インサイド・ピッキングにありがちなミスとして、ピックが弦に引っかかってしまうことがあります。例えば図2-1のパターンを考えてみましょう。これは1弦をダウン・ピッキングした後に2弦をアップ・ピッキングするものです。この場合は2弦をアップ・ピッキングするときに注意が必要で、1弦をダウン・ピッキングした後に2弦をアップ・ピッキングするはずが1弦に引っかかってしまってピックが2弦に当たらなかった、または1弦がもう1回鳴ってしまいノイズが出てしまった、ということがミスとして起こりやすいです。演奏のテンポがそれほど速くない場合は注意していれば防げるかもしれませんが、速くなればなるほどこのミスが起こりやすいです。このミスを防ぐ有効な方法は、残念ながら練習するしかありません。普段から十分に気を配って練習することを心掛けましょう。

図2-1. 1弦 → 2弦のパターン

インサイド・ピッキングの図1

図2-2. 2弦 → 1弦のパターン

インサイド・ピッキングの図2

続けてアウトサイド・ピッキングについても見ておきましょう。以下のページで説明しています。

オルタネイト・ピッキングその3(アウトサイド・ピッキング) »

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